魚権(ぎょけん)を守る賀茂保育園
玄関の水槽で金魚を飼っています。毎朝私が餌をあげています。私が近づくと金魚たちが浮いてきて口をパクパクし始めます。ネットをどけてパラパラと餌をまくと、ひと一倍大きな金魚が小さな金魚を押しのけてパクパクパク。
押し出された小さな金魚たちは隅の方にいって流れてきた餌に食いつきます。
理不尽であり可愛そうに思った私は、何とかしてやりたいと考えました。
いつものように、ネットを開けると大きな金魚が浮いてきて小さな金魚に体当たりして押しのけます。すぐに私はそこに少しの餌をまきました。大きな金魚は悠々とパクパクパク。私はすぐに反対側のネットから多めに餌をまきました。そこには大きな金魚に押しのけられた小さな金魚がいます。小さな金魚たちは『ええっ。今日はやけにご飯が多いよな。ラッキーッ』っていう表情でパクパクパク。
「よかったなぁ。早く食え。大きな金魚がやって来るぞ。ほらっ。やって来た・・。」
人権とは、『誰もが生まれながらに持つ、人間らしく生きるための基本的な権利』です。だから給食だって、個別に量を減らすリクエストがないかぎり平等に配られます。それが人権だと思います。ところが金魚の世界にはそれはありません。身体が大きなもの。強いものがたくさん食べて、さらに強く、大きくなります。弱肉強食ですから・・。
でも賀茂保育園の金魚には、工夫によりどの金魚にも平等に食べさせてやりたいと思います。人権。金魚だから、『魚権』って言うのでしょうか?
どの金魚ともしっかり食べて、みんなが大きくなるようこれからも目指します。皆さんも観察してくださいね。
吉田園長