プロの仕事 楽しみです  NO4

今朝登園して来たら、すでに達人が畑におられました。

達人は毎朝、毎夕、畑を見回られています。そのお姿を見てある方のお話を思い出しました。

その方は、五輪種目にもある競技の全日本チームの監督さんです。歯切れのいい関西弁で

「吉田さん。わたしはね。練習会場には携帯電話を持ち込まない主義やねん。そりゃ、練習中でもいろいろな電話が入ってくる。協会やスポンサー・・。そのたびに電話にかかるとする。そんな時に、選手の劇的なチェンジを見落としてしまうねん。これまでできなかったプレーがある日、ある瞬間できた。その時、監督は『それだ。できた。やったぁ。』選手と一緒に喜びを分かち合う。監督ならでは、監督だからこそ、その場、その瞬間に立ち会うことができるねん。監督冥利というかなぁ。それがな。電話にかかっていてその瞬間を見落としてしまってみぃ。あかんわ。全日本の選手だから、一度できたら次もできるんやけど、2回目、3回目とできた数が増えれば増えるほど、感動は少なくなっていくねん。だから、それがいややから、わしは毎日コートに出て、毎日選手を見る。携帯電話はロッカーにおいてな・・。」

達人はその監督と同じことを言われ、同じことを実践しておられる。やっぱり達人だと思いました。

今日もここ、あそこ芽が出ておりました。私も達人の弟子になって毎日観察を続けていきます。

              吉田園長